クリニックの内装において、ランニングコストを考慮することは非常に重要です。ランニングコストとは、設備や機器の維持費用や光熱費など、クリニックを運営する上で必要な費用のことです。このため、内装工事を行う際には、将来的なランニングコストを考慮した設計が必要です。
内装工事において、ランニングコストを抑えるためには、以下の点に注意する必要があります
照明と空調設備
照明
蛍光灯よりも白熱球の方が電気代が高くなりますが、トイレなどの頻繁に入切する場所では白熱球の方が優れていることもあります。
空調設備
型落ちエアコンや能力の劣るエアコンを使う業者もいますが、冷暖能力が低くなり、常に運転状態にしなくてはならないことになり、結局、電気代が上昇するケースもあるため、患者様の立場になって最適の空調設備を選ぶことが大切です。
材料や施工方法
内装工事を行う際には、坪単価でコンペを行い、単価を下げることができたという話も聞くこともあります。しかし価格が安くなった分、材料や施工方法に差があるため数年もたたないうちにあちこちが痛んできたというのでは困ります。デザイン性や金額など目先のことにとらわれず、将来的にみてどうなのか、広い視野で検討しましょう。
さいごに
開業前に開院後の細かい部分まで気を使い設計を行えるかどうかが長期的にコストを抑えられるかどうかの分かれ道です。開業時に内装のコストダウンを実現したい気持ちも他医院との差別化のためにデザイン性で勝負したいという気持ちも当然お持ちだと思います。その上で根本的な部分をきっちりと抑えた内装プランを進めましょう。