クリニックの内装において、診療内科別の必要面積は、医療法施行規則によって定められています。
テナント面積が広くなれば、内装費用も大きくなりますし、敷金等も大きくなってきます。
先生の診療内容、コンセプトによっても必要な面積は変わりますし、テナントの形によっても使える広さが変わって来ます。
ご自身の開業予定の診療科目がどの程度の広さが必要なのかを認識しておくことは資金計画の上では勿論、場所探しの点からも重要になってきます。
目安として、各科別の必要面積を費用などと合わせてご紹介します。
診療科別・最低限必要な坪数
診療科目 | 必要面積 | 内装費用 | 医療機器 | 補足事項 |
内科 | 30~50坪 | 2,250万円~ | 電子カルテ X線撮影装置 自動現像機 超音波診断装置 内視鏡 内視鏡洗浄機 心電図 など | 内視鏡を導入の際は45坪必要 |
小児科 | 30~45坪 | 2,000万円~ | X線撮影装置 自動現像機 超音波診断装置 顕微鏡 吸引機 心電図 など | 2診+隔離室、X線室を設ける場合35坪以上必要 |
整形外科 | 50~70坪 | 2,800万円~ | 電子カルテ X線撮影装置 自動現像機 リハビリ機器 など | リハビリ室は45㎡以上必要 |
耳鼻咽喉科 | 25~45坪 | 2,000万円~ | 電子カルテ 電動椅子 X線撮影装置 自動現像機 専用内視鏡 聴力検査室 など | |
皮膚科 | 20~35坪 | 2,000万円~ | 電子カルテ 顕微鏡 無影灯 など | レーザー治療有りの場合、30坪以上必要 |
眼科 | 30~40坪 | 2,000万円~ | 電子カルテ 顕微鏡 眼圧計 静的視野計 眼底検査機器 視力検査機器 など | 手術室有の場合40坪以上必要 |
これらはあくまでも目安であり、医院の設備や機器の数、医師や看護師の人数などによって異なる場合があります。また、地域性や患者層に合わせた設計も必要です。
さいごに
以上の点を考慮して、クリニック内装工事を行う際には、医療法施行規則に基づいた必要面積を確認し、医院の設備や機器の数、医師や看護師の人数などを考慮した上で、最適な内装プランを進めることが大切です。